【ポケカAdvent Calendar 17日目】エクストラレギュレーションにおける回収ネット禁止について

はじめに

はじめまして、オカルトマニアの禁止は解除すべきだと思っているユタシュンと申します。
本記事はいちょーさん主催の「ポケカアドベントカレンダー2023」の17日目です。

昨日はミラノ風ドリアさんの「ポケカ歴2年目の2023総ざらい」でした。

note.com

皆様の記事は以下のリンクから見れます。皆様面白い記事を書かれているので是非。

TLを眺めていたらたまたまいちょーさんのアドカレ告知が流れてきたので勢いで参加登録しました。3年ぶりにブログを書きます。
エクストラレギュレーションが分からない人にも分かるように、あわよくば人口が増えたらいいなぁという気持ちで書いていこうと思います。

エクストラレギュレーションとは

まず、そもそもエクストラレギュレーション（以下エクストラ）って何？という人もいると思います。ポケカといえば圧倒的にスタンダードレギュレーション（以下スタン）ですからね。

エクストラとはどんなものなのか、公式の説明を引用しておきます。

スタンダードレギュレーションよりさらに前に発売されている、「BW」シリーズから最新のカードまでで使用範囲を定めており、豊富な種類のカードで一味違ったゲーム性を楽しめるレギュレーションです。

レギュレーション | ポケモンカードゲーム公式ホームページ

雑に言えばカードプールが圧倒的に広いルールです。BW、XY、SM、SWSH、SVのカードが使えるわけです。もっと詳しく知りたい方は、公式のページを参照してください。

エクストラにはいくつか禁止カードがあります。
それらはゲームバランスを圧倒的に破壊していることを理由に指定されているものが大半です。（細かく言うとハンデス環境にならないために規制されているものもある）

今回はその中でも最新の禁止カード、回収ネットについてのお話です。

回収ネット

回収ネットとは、ソードシールドシリーズDレギュレーションの「反逆クラッシュ」初出のカードです。ボスの指令と同期カード。BW以降のカードが使えるエクストラにおいては、比較的新しいカードです。

回収ネット

ソードシールド環境を象徴するカードの1枚だと個人的に思っています。

テキストはいたって簡単。

自分のポケモン（「ポケモンV・GX」をのぞく）を1匹選び、手札にもどす。（ポケモン以外のカードは、すべてトラッシュする。）

これだけです。これだけですが、様々な使い方ができました。「かんしゃくヘッド（ガラルジグザグマ）」とか「うらこうさく（ジメレオン、インテレオン）」とか色々思い浮かぶ人もいると思います。入れ替え札にもなったしね。

1年前まで使えたので、「そんなの知ってるよ！」って人も多いと思います。SVからの人は知らない人もいるかもしれません。

2023年10月25日、突如として2日後の10月27日から禁止するという通知が出ました。

なぜ禁止になったのか

なぜ禁止になったのか、ここからは完全に私個人の推測になります。多分当たってると思うけど。

全部こいつが悪いです。

テツノブジンex

特性

タキオンビット

自分の番に、このポケモンがベンチからバトル場に出たとき、1回使える。相手のポケモン1匹に、ダメカンを2個のせる。

未来の一閃収録「テツノブジンex」こいつのせいです。回収ネットの禁止日と未来の一閃の発売日同じだし。

エクストラには先行ワンキルという凶悪だけど割とネタに近いデッキがあります。どのようなデッキか簡単に説明すると、

「先行1ターン目から全力で山を掘り、かんしゃくヘッド（ガラルジグザグマ）やプラスパワー、ファストレイド（フェローチェGX、ラティオスEX）で前のポケモンを倒してたね切れによる勝利を目指す。」

これ以上でもこれ以下でもないデッキです。先行1ターン目で200ちょいくらいのダメージが出せるかな？というデッキです。なので相手によっては倒しきれないこともあります。（どれくらいのダメージが出るかもっと詳しい人いたらこっそり教えてください。）

先行ワンキルデッキにおける重要な要素は「ファストレイドを打つ前にいかにして相手にダメカンを乗せるか」です。従来の先行ワンキルデッキにおいても回収ネットは4枚採用が当然のカードでした。

ここにテツノブジンexが加わるとどうなるか、答えは簡単

先行ワンキルデッキが壊れます

どういうことか、回収ネットのテキストを思い出してみましょう。

自分のポケモン（「ポケモンV・GX」をのぞく）を1匹選び、手札にもどす。（ポケモン以外のカードは、すべてトラッシュする。）

先述した通り、回収ネットはバトル場のポケモンを回収することで実質的な入れ替え札となります。

回収ネットでバトル場のポケモンを回収してバトル場にテツノブジンexを出すことで特性タキオンビットが発動します。

例えば回収したポケモンがテツノブジンexで、それをベンチに置いてまた前のテツノブジンexを回収したらどうなるか？

もう答えは分かりますよね？

テツノブジンexの登場によって上振れると400点近いダメージが出るようになります。

ポケカ公式は依然からエクストラがまともな殴り合い環境になるように、禁止カードで調整を入れています。先行ワンキルも運営としては都合が悪いのでしょうね。

回収ネットの禁止によって先行ワンキルデッキはデッキに1枚しか入れることのできないACE SPEC「ポケモン回収サイクロン」、コインの運が絡む「スーパーポケモン回収」でしか手札にポケモンを戻せなくなりました。

ポケモン回収サイクロン

テツノブジンexは出て間もないカードですし規制したくない、以前から存在していた問題のデッキを潰せるし、こういうカードは後々悪さをするということで回収ネットは犠牲になったわけです。全エク勢いつか禁止になると思ってた。
先行ワンキルを規制するための調整として妥当だと個人的には思っています。

影響を受けるカード

先行ワンキルを規制するためとはいえ、他にも影響を受けるカードは当然あります。

ここからは回収ネットの禁止で影響を受けたカードを挙げていきます。

前提として、回収ネットではポケモンV・GXは回収できません。ポケモンGXはSMシリーズに登場したポケモンexみたいなカードです。逆に言うとそれ以外のBWシリーズやXYシリーズに登場したポケモンEXや、かがやくポケモン等は回収することができます。
そう考えると「ルールを持つポケモン」っていう表現って便利だよね。

それでは本題に入っていきます。